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外壁塗装が必要ない家とは?

外壁塗装が必要ない家はあるのでしょうか?結論からお伝えすると、ある特定の外壁材を使用した住宅に限っては外壁塗装の必要はありません。ここでは、外壁塗装が必要ない外壁材の種類と、外壁塗装が必要になる判断基準を解説します。
外壁塗装の必要がない家
外壁材にタイル・レンガを使用した家は、外壁塗装の必要はありません。タイルは粘土とセラミック素材を焼き固めたもの、レンガは粘土や泥などを高温で焼き固めたもので、自然界にある素材を主に使用しているため、雨や日差しの影響を受けにくい特徴があります。
傷や汚れが付きにくく劣化が少ないことから、基本的には塗装の必要はありません。ただ、タイルやレンガ自体は劣化しにくい素材ですが、接着部分の目地の補修や、高圧洗浄でコケなどを取り除くメンテナンスは必要です。
タイル・レンガ以外の外壁材を使用している場合、外壁材の種類によって耐用年数に違いはありますが、定期的に外壁塗装を行っていく必要があります。
外壁塗装の頻度が少なくてよい家
外壁塗装は10〜15年ごとに必要といわれますが、実は家の設計や素材の選び方によっては、塗装の頻度を減らすことも可能です。ここでは、外壁塗装の回数をなるべく少なく抑えられる家の特徴をご紹介します。
■ 高耐久の外壁材を使用している
塗装の頻度を左右する最大のポイントは、外壁材そのものの耐久性です。
たとえば、次のような素材は塗装の頻度が少なく済みます:
・ タイル外壁:焼き物でできており、色あせや劣化が非常に少ない。メンテナンスは目地部分の補修程度でOK。
・ 金属サイディング(ガルバリウム鋼板など):サビに強く、耐久性が高い。表面コーティングの性能により、15~20年メンテナンス不要な製品もあります。
■ 軒が深く雨風を防げる構造
外壁に雨や直射日光が直接当たりづらい構造も、塗装の劣化を抑えます。
「軒が深い家」「庇(ひさし)がしっかりある家」は、外壁を自然から守る役割があり、塗膜の劣化スピードが遅くなる傾向があります。
■ 風通しが良く湿気がこもらない立地
風通しが良く、湿気がこもらない場所にある家は、カビやコケの発生が少なく、外壁が長持ちしやすいです。特に北面の湿気が多い場所に建っている家は外壁の傷みが早くなるので、通気性を考慮した設計が大切です。
■ 高性能塗料を選んでいる
塗装時に**耐候性の高い塗料(フッ素塗料・無機塗料など)**を選ぶことで、次の塗り替えまでの期間を15〜20年に延ばすことが可能です。初期費用は高めでも、長期的なコスト削減につながります。
▶︎ 外壁塗装の耐用年数が10年は本当?塗料とサイディングの耐用年数を解説
外壁塗装が必要かの判断基準

外壁塗装が必要かの判断基準を、劣化の度合いの軽いものから順に解説します。劣化が軽いものは洗浄のみで対処が可能ですが、劣化が進行するにつれて塗装や外壁の張り替えが必要になります。さらに劣化が進むと外壁塗装で対処できず、住居内部の工事が必要です。
色あせ | 外壁にまず最初に起こる変化として、色褪せがあります。時間帯や光の当たり具合で新築時との差が気になり始めますが、外壁を手で軽くこすって何も付かなければ、この段階ではまだ対策することはなく、様子を見てよいでしょう。 |
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カビや汚れの発生 | 色褪せに加えて、外壁にカビや汚れが付きやすくなってきたら、塗膜が少し弱くなっていますが、まだ早急に外壁塗装をせずに様子を見ておいてよいでしょう。見た目が気になる場合、柔らかいスポンジと洗剤を使って洗い流しましょう。 |
チョーキング現象が見られる | 外壁を手で軽くこすって白い粉が付くことをチョーキング現象といい、塗装の効果が弱まっている目安になります。この時点になると外壁塗膜の効果はほとんどなくなっており、外壁塗装での対処が必要です。 チョーキングが起こっているがひび割れしていない状態であれば、外壁塗装だけで対処できて劣化が深刻になることはありません。 |
クラックが起きる | チョーキング現象が起きてから長い間放置していると、外壁に小さなひび割れ(クラック)が発生してきます。1ミリメートル未満のクラックであれば外壁塗装でカバーすることが可能です。小さなクラックが見られたら、速やかに外壁塗装をするのがおすすめです。 |
剥がれが見られる | 外壁に小さなクラックが見られ、徐々に遠目から見ても判るクラックが発生してきます。大きなクラックがあると、裂け目から雨水が侵入して外壁の剥がれも誘発します。外壁の防水機能はすでになく、放置すると建物内部への被害が広がります。 外壁塗装で対処できるケースと、劣化の進行度合いによっては外壁塗装では対処できず、外壁の張り替えが必要になることもあります。張り替えの前に、下地や構造への工事が必要になるケースもあります。 |
参考:よくわかる外壁塗装の必要性とそのタイミング|外壁塗装・屋根塗装ならプロタイムズ
外壁塗装の劣化が進行して発生する症状

外壁塗装の劣化が進行して剥がれが起きてくると、美観を損ねるだけでなく建物全体の損傷へとつながります。塗膜が劣化しているだけであれば、外壁塗装の施工で対処が可能ですが、外壁の内部まで傷んでくると、外壁塗装以外のリフォーム工事も必要になります。
雨漏り・カビの発生 | 外壁塗装の劣化が進行していくと、ひび割れやコーキングの剥がれも見られるようになります。劣化した箇所から少しずつ雨水が内部へ侵入するようになり、雨漏りやカビが発生する可能性もあります。 |
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シロアリの発生 | さらに、劣化した箇所からシロアリが侵入することもあります。シロアリが家の土台部分の木材を食べてしまい、建物全体の強度が低下して地震などで倒壊する危険性もあります。被害が広がれば、外壁塗装だけの場合より高額な費用が掛かります。 |
まとめ

この記事では、外壁塗装が必要ない家の特徴と、外壁塗装が必要になる判断基準、劣化が進行してもメンテナンスをしないことで起こりうる症状を解説しました。
外壁塗装を後回しにすると、劣化が進行して本来施工しなくても済んだ施工費用までかかる場合や、建物全体の強度が低下して倒壊の危険性も高くなります。
お住まいの家を長くきれいな状態で保つためにも、外壁塗装の効果が切れる前に見積もりを取り、施工への前準備をしておくとよいでしょう。
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