

カーポートの修理は火災保険で保障される

自宅のカーポートが破損してしまった場合、その修理費用は火災保険で補償される可能性が高いでしょう。ここでは、火災保険におけるカーポートの扱いと、火災保険の申請の流れを紹介します。
カーポートは建物の付属物のこと
カーポートとは、柱と屋根だけで壁がない車庫のことです。火災保険において、カーポートを含む車庫は家財ではなく建物の付属物とされ、保障の対象となります。
火災保険の申請の流れ
火災保険の申請は、まず保険会社へ連絡して、手続き方法と必要書類を確認しましょう。次に、必要書類を揃えます。保険金請求書や修理見積書、被害状況の写真や罹災証明書などが必要です。
必要書類が揃ったら保険会社へ提出します。保険会社の調査が終わり、審査に通ると保険金が支払われる流れです。
▶︎ 火災保険の申請から支払いまでの7ステップ!注意点とコツも解説
火災保険が適用となる条件

カーポートの修理に火災保険が適用される条件は、自然災害で受けた損害であることです。
そして、近年では火災保険の内容を細かく設定できる保険商品も多いですが、風災・ひょう災・雪災などが保障されるプランに加入していることが必要となります。
ここでは、どのような自然災害でカーポートの修理に火災保険が適用となるのかを紹介します。
台風などによる風災
台風や突風、竜巻などの強風でカーポートの屋根が飛んでしまった場合や、強風による飛来物でカーポートが破損した場合などが対象となります。
ただし、多くの火災保険では、最大瞬間風速20mであることが条件となりますので、注意が必要です。
ひょう災
ひょう災でカーポートが破損した場合も、火災保険が使えます。雹(ひょう)とは、空から降る氷のかたまりです。直径5cmを超えるような大きなかたまりが降ることもあり、カーポートの屋根が割れたりへこんだりしてしまうことがあります。
大雪による雪災
雪の重みでカーポートが曲がったりつぶれたりした場合も、火災保険が適用されます。雪が多い地域では100cmを超えるような積雪に耐えられるよう設計されたカーポートもありますが、一般的なカーポートは積雪量20〜30cm程度を想定した設計です。
降雪時に早めに雪下ろしすることでカーポートの破損を防止できますが、予想外の大雪が降った場合は雪下ろしも間に合わず、カーポートが破損してしまう場合もあるでしょう。
▶︎ 火災保険の支払い例!火災保険で補償される範囲・事例を解説
カーポート修理費用の目安

カーポートが破損してしまった場合、修理にはどれくらいの費用が掛かるのでしょうか。ここでは、カーポート修理費用の目安を紹介します。
カーポートの屋根が壊れた場合
カーポートの屋根部分は風や落下物などの影響を受けやすく、割れやすい部分です。
屋根材の種類によって、修理費用が大きく異なるのが特徴です。
主な屋根材の種類と特徴
屋根材 | 特徴 | 修理費用(1枚あたり) |
---|---|---|
アクリル板 | 安価だが割れやすい | 約10,000〜20,000円 |
ポリカーボネート | 耐衝撃性・耐候性が高い | 約15,000〜30,000円 |
スチール折板(波板) | 高強度で重厚感がある | 約25,000〜40,000円 |
👉 屋根材の種類が不明な場合は、写真を撮って業者に確認してもらいましょう。
支柱(柱)が曲がった・折れた場合
支柱が風や衝突で曲がってしまうと、カーポート全体の強度に関わる重大な損傷になります。
支柱修理の特徴
- 修理にはカーポートの一時的な解体・支柱の掘り起こし・再設置が必要
- 基礎部分がしっかりと固定されているため、作業が大がかり
- 補修用の支柱が製造中止になっていると、パーツ交換ができず全交換になることも
支柱の修理費用目安
➡️ 約10万円〜20万円
👉 見た目だけで判断せず、専門業者に構造チェックを依頼しましょう。
カーポート全体の交換が必要な場合
以下のような場合には、部分修理では対応できず全体の入れ替え(新設)が必要になることもあります。
全交換が必要になる主なケース
- 支柱や屋根の破損が大きく、全体のバランスや強度に問題がある
- 使用していたカーポートが既に廃盤になっており、交換部品が手に入らない
- 修理費用と新品交換費用が大きく変わらない、むしろ交換のほうが割安になる場合も
全交換の費用目安
➡️ 約20万円〜100万円
タイプ | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
1台用のシンプルなカーポート | 20万〜40万円 | 柱2本・屋根のみ |
積雪対応タイプ(強化構造) | 40万〜70万円 | 雪国向けの設計 |
2台用・高機能タイプ | 60万〜100万円 | 柱4本以上、風圧・積雪対応型も多い |
👉 全交換の際には、「現地調査 → 商品選定 → 見積もり」の順で進みます。
火災保険・風災補償が使える可能性も!
台風や突風、大雪など自然災害による破損の場合、火災保険(風災補償)で修理費用がまかなえることがあります。
- 加入している保険の内容を確認
- 修理前に「被害状況の写真」を撮影しておく
- 見積書や請求書を保険申請に活用
👉 保険で修理費用を抑えられる可能性があるため、まずは保険会社または施工業者に相談してみましょう。
参考:カーポートの屋根や支柱を修理したい!費用や注意点は?火災保険は使える?|リショップナビ
火災保険を使う場合の注意点

カーポートの修理に火災保険を使う場合、どのような点に注意したら良いのでしょうか。ここでは、火災保険を使う場合の注意点を紹介します。
被害状況を写真で残しておく
カーポートが修理の必要な損害を受けた場合は、被害状況を写真で残しておきましょう。火災保険の申請には、自然災害で被害を受けたという証明が必要です。
カーポートの壊れた箇所はもちろんのこと、カーポートの周辺に残された飛来物やひょう、積雪なども被害状況の参考となるため撮影しておきましょう。
3年以内に請求する
火災保険の請求期限は、法律(保険法第九十五条)で3年と定められています。すでに修理を終えていて後から火災保険が使えると気づいた場合でも、3年以内であれば申請可能です。
ただし、保険会社によっては3年以外の請求期限を定めている場合もありますので、契約内容をしっかり確認しましょう。
全額補償されない場合もある
修理費の全額が補償されない場合もあります。多くの火災保険には免責金額が設定されており、修理費が20万円以上でないと保障されない場合や、設定した自己負担額以外が保障される場合など、契約内容によってさまざまです。
カーポートに修理が必要な損害を受けたときは、まず自分の加入している火災保険の内容を再確認してみましょう。
▶︎ 火災保険がおりない理由は?保険金がおりないときの対処法を解説!
まとめ

自然災害で被害を受けたカーポートの修理には、火災保険が使えます。被害を受けた直後は慌ただしく、補償が受けられるのを忘れてしまう場合もあるでしょう。請求期限は3年ありますが、早めに申請するのがおすすめです。
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