必見!エコキュートを使わない期間、光熱費を無駄にしない方法

必見!エコキュートを使わない期間、光熱費を無駄にしない方法
お問い合わせはこちら

目次

エコキュートは高効率で経済的な給湯機器として人気がありますが、長期間使わない状況がある場合は注意が必要です。旅行や出張、帰省などで数日〜数週間不在にする際に、放置しておくと光熱費が無駄になるだけでなく、故障や衛生面の問題につながることも。この記事では、エコキュートを使わない期間中の注意点と対策について、メーカー別の設定方法やトラブル予防策を交えて詳しく解説します。

エコキュートを使わない期間の影響とは?

エコキュートを使わない期間の影響とは?

エコキュートは常時通電していることで内部の各システムが動作しており、使用しないからといって完全に静止しているわけではありません。そのため、ただ放置しているだけでも消費電力が発生し、結果として光熱費の無駄や設備への負担が蓄積します。
また、不在期間が長くなるほど、配管内の水の滞留やタンクの劣化などの問題が顕在化しやすくなり、再使用時に衛生面や機能面でのトラブルにつながるリスクが高くなります。

エコキュートを使わない期間があるとどうなるのか

使わない期間中も、設定によっては夜間に自動で沸き上げが行われ、実際にはまったくお湯を使っていないにもかかわらず、タンクにお湯が貯まり続けます。これにより、無意味な電力消費が発生します。とくに電気料金が時間帯別に変わるプラン(時間帯別電灯契約)を採用しているご家庭では、使用しないお湯のために深夜料金とはいえ電気代がかかり続けるのは大きな無駄です。


また、数日使わなかっただけでもタンク内の水は徐々に劣化し、ニオイやぬめり、雑菌の発生源になることがあります。気温が高い季節はとくに衛生リスクが上がり、健康被害につながるおそれも無視できません。

エコキュートの長期間不在時のリスク

数日〜数週間不在にする場合、何よりも警戒すべきは「凍結」と「水の腐敗」です。冬場の冷え込みで配管が凍結すると、破損につながる恐れがあり、その修理費用は数万円単位に上ることもあります。

また、タンク内のお湯は時間とともに劣化し、特にレジオネラ菌などの繁殖リスクが高まります。これらの菌は空気中に飛散して肺炎を引き起こすこともあるため、家庭内に高齢者や乳幼児がいる場合は衛生面の管理が極めて重要になります。

エコキュートの故障リスクと修理費用

長期間使わなかったエコキュートを久しぶりに再稼働させた際に、エラーコードが表示されたり、まったくお湯が出なくなるといったトラブルが少なくありません。原因はさまざまですが、主に基板の劣化やセンサーの誤作動、配管内に溜まった空気や汚れによる不具合が考えられます。

こうした故障は、部品交換だけでも数万円にのぼり、基幹部品の交換が必要になると10万円以上の出費になることもあります。メーカー保証が切れているタイミングで発生した場合、費用の全額を自己負担することになり、家計へのダメージが大きくなります。

エコキュートの休止設定の方法

エコキュートの休止設定の方法

不要な運転を防ぎ、機器への負荷や電気代を削減するためには、各社が用意している「休止モード」や「お出かけモード」を活用しましょう。設定はリモコンで簡単に行えるため、出発前に必ず確認しておきたい項目です。

三菱エコキュートの休止設定手順

三菱製のエコキュートでは、「おまかせ休止」という機能があります。これはリモコンのメニュー画面から「タイマー」または「おまかせ休止」を選び、不在期間の開始日と終了日を設定することで、沸き上げ運転を自動的に停止する機能です。

休止中はタンク内の温度維持も最低限に抑えられるため、電気代の節約効果が高くなります。また、帰宅予定日が近づくと自動的に運転が再開される仕組みで、面倒な再設定も不要です。

参考:三菱エコキュート 取扱説明書|三菱電機

パナソニックエコキュートの休止設定方法

パナソニックのエコキュートには「おでかけモード」が用意されており、外出前にリモコンの「おでかけ」ボタンを押して日数を指定するだけで簡単に設定できます。

最大30日間まで設定できるため、出張や帰省などにも対応可能です。さらに、設定期間中は沸き上げを停止し、消費電力を大幅にカットします。帰宅後は再加熱運転が自動で行われるため、いつも通りすぐにお湯が使えるのも安心ポイントです。

参考:【エコキュート】一定期間使わない、長期間使用しない場合の対処方 – 電気給湯機器|Panasonic

エコキュートと電源管理の重要性

休止設定を行うだけでなく、機種や状況によっては本体の電源を完全に切る判断も必要になる場合があります。特に長期出張や家を空ける期間が1カ月を超えるような場合は、電源遮断と水抜きのセットで、無駄な待機電力をカットし、故障リスクも減らせます。

ただし、冬季に電源を完全に切ってしまうと、凍結防止ヒーターが作動しなくなります。そのため、寒冷地では通電状態を維持しつつ、休止設定を活用するというハイブリッドな管理が重要です。

長期間エコキュートを使わない場合の対策

長期間エコキュートを使わない場合の対策

エコキュートを数日から数週間使用しない状況では、「とりあえず電源を切る」だけでは不十分です。とくに冬場や梅雨の時期は、設備や配管に想像以上の負担がかかることもあるため、状況に応じた対策が必要です。ここでは、凍結防止・水抜き・旅行前準備の3つの観点から、適切な管理方法を解説します。

冬は凍結に注意

外気温が氷点下を下回る地域では、配管や貯湯タンク内部の水が凍結するリスクが高くなります。これにより配管破損や水漏れが発生し、大きな修理費用が発生する原因となります。エコキュートには多くの機種で凍結防止ヒーターが内蔵されていますが、電源が入っていなければ機能しません。したがって、「使わないから」といってブレーカーを完全に落とすことは、寒冷地では危険です。むしろ休止モードで最小限の運転を維持しながら、配管の保温や通電を維持することが安全策となります。

また、タンク周囲や屋外配管に保温材(保温チューブ)を追加しておくことで、凍結のリスクを大幅に下げることが可能です。これらはホームセンターやネットでも安価に入手できます。

長期不在時の水抜き手順とは?

1週間以上家を空ける場合や、電源を完全に遮断したい場合は、水抜き作業をしっかり行う必要があります。

手順としては、まず給水バルブと給湯バルブを閉じたうえで、本体の排水栓を開けます。タンクからの水が自然に抜けるまでしばらく放置し、その後、ふろ配管や追いだき配管からも水を抜きます。風呂リモコンの「ふろ配管洗浄モード」がある場合は、それを使って内部の残水も排出してください。

最後にブレーカーをOFFにして、完全に通電を止めます。帰宅後は、再度給水バルブを開き、通電後に設定を戻せば通常運転が可能になります。ただし、再稼働前には一度お湯を捨てることで衛生面でも安心です。

参考:【エコキュート】タンクの水を抜きたいのですが?(動画説明あり) – 電気給湯機器|Panasonic

旅行前のエコキュート準備と注意点

短期旅行であっても、光熱費の無駄や衛生リスクを最小限にするためには、準備が大切です。2〜3日の外出なら、「お出かけモード」や「休止設定」を有効にしておくだけで大きな節約効果が期待できます。
1週間以上の旅行であれば、水抜き作業や配管凍結防止のための通電状態の維持も視野に入れましょう。また、外出前には設定の確認だけでなく、「停電・断水時の対応方法」も一度確認しておくと、万が一のトラブルにも落ち着いて対応できます。

タンクの残量やリモコンのエラー表示を確認することも忘れずに。帰宅後は、タンクの湯を捨てて新しい水で沸き上げ直すことが、より安全で衛生的です。

エコキュートを放置した場合の問題点

「使わないからそのままでいい」と油断してしまうと、思わぬ出費や健康リスクを招く可能性があります。エコキュートを長期間放置した場合に発生しやすい問題を、3つの観点から見ていきましょう。

不在中の貯湯タンクの管理

エコキュートの貯湯タンク内に水を残したまま放置すると、水質が変化して異臭が発生したり、雑菌が繁殖する可能性があります。とくに高温多湿な夏場は、微生物が繁殖しやすくなり、内部にヌメリや汚れが付着することも。

この状態でお湯を再利用すると、給湯器本体やふろ配管内に汚れが流れ込み、機器に悪影響を与える恐れもあります。長期間使用しなかったあとは、必ず1回目の湯は捨て、配管洗浄機能を活用するようにしましょう。

放置による電気代のムダ

何の設定もせずに放置してしまうと、機器が通常運転を継続し、深夜に自動で沸き上げが行われ続けます。使用しないお湯を何度も加熱することになり、光熱費は確実に無駄になります。

このような状態が1週間続いただけでも、家庭の契約プランによっては1,000円近い電気代の損失になることもあります。しかもこれは使っていないにもかかわらず発生する“見えないムダ”であるため、意識しないと気づきにくいのが難点です。

エコキュートの不衛生リスク

タンク内に長時間滞留した水は、レジオネラ菌など人体に悪影響を及ぼす菌の温床になる場合があります。特に高齢者や小さなお子様のいる家庭では、健康リスクへの配慮が必要です。

見た目では変化が分からないことが多いため、安心して使うためには使用前の沸き直しや洗浄、場合によっては専門業者による点検が必要になります。節電と衛生、どちらも両立させるための管理が求められます。

参考:レジオネラ症|厚生労働省

エコキュートの寿命とメンテナンス

エコキュートの寿命とメンテナンス

エコキュートは10〜15年程度の寿命が一般的とされていますが、使い方や日々のメンテナンスによって大きく寿命が左右されます。長期間使わない期間があるからこそ、事前・事後のケアが重要です。
特に、目に見えにくいタンク内の状態や、ふだん意識しない基板やセンサーの管理が、機器全体の健康を大きく左右します。定期的な点検と正しい扱いが、トラブル回避とランニングコストの低減につながります。

エコキュートの寿命を延ばすためのメンテナンス

長持ちさせるためには、タンク・フィルター・配管の3つを定期的にチェックすることが基本です。タンクの底には水垢や鉄分などが沈殿しやすく、これが蓄積するとヒートポンプの効率が落ち、異音や沸き上げ不足の原因になります。

フィルターに関しても、目詰まりすると給湯能力が低下し、必要以上の電力を消費してしまいます。最低でも2ヶ月に1回、掃除を行うとよいでしょう。また、ふろ配管は湯垢やぬめりが溜まりやすいため、リモコンの洗浄モードを使って月1回程度の洗浄をおすすめします。

故障やトラブルが発生する前の対策

故障の兆候には、「エラーコードが表示される」「いつもより沸き上げ時間が長い」「異音がする」「湯温が安定しない」などがあります。こうしたサインに気づかず使い続けると、完全停止や修理不能に至るケースも少なくありません。

また、メーカーによっては延長保証や定期点検サービスを提供していることもあるため、設置から5年以上経過している場合は、プロによる点検を受けておくと安心です。万が一のトラブル時に、修理の受付先や製品番号をすぐ提示できるよう、保証書や取扱説明書を保管しておくことも忘れないようにしましょう。

リフォーム時のエコキュート設置に関する注意点

住宅のリフォームを行う際には、エコキュートの位置や給排水配管が工事に影響されることがあります。とくに外壁塗装・外構・配管リニューアルなどの際には、一時的に電源や給水を止める必要が出るため、計画段階で業者と調整が必要です。

また、断熱材や日当たり、風の通りなどが新築時と変わると、設置環境も大きく変わるため、ヒートポンプの効率や騒音の感じ方が変わることも。リフォーム時に配管やタンクの交換を検討する場合は、今後の家族構成や生活スタイルの変化も見据えたうえで、容量や位置の再検討を行うのがベストです。

エコキュートに関連するよくある質問

エコキュートに関連するよくある質問

エコキュートの使い方や管理方法については、日常的に使用していても意外と知られていないことが多くあります。ここでは、実際にユーザーから多く寄せられる代表的な質問とその回答をまとめました。休止期間に関する不安の解消や、今後の管理の参考にしてください。

エコキュートは毎日使わないとどうなる?

エコキュートはタンク内に一定量のお湯を貯め、そこから必要に応じて給湯する仕組みです。使わなければ水はそのままタンク内に留まり続け、徐々に水質が劣化します。

数日間使わなかっただけでも、水中の菌が増殖するおそれがあり、長期にわたるとぬめりやニオイが発生する場合もあります。また、配管内の水が動かないことで空気が溜まり、再起動時にエア噛みしてお湯が出ないなどのトラブルも発生しやすくなります。週に1回でも湯を少し流してやると、こうした問題を防げます。

長期間使用しない場合の対策は?

長期間使わないことが確定している場合は、以下の4点を意識して管理するのが効果的です:

  1. 「お出かけモード」や「休止設定」を有効にする
  2. 使用しない日数に応じて、水抜き作業を行う
  3. 凍結リスクがある場合は通電状態を保つ
  4. 再使用時にタンクの水を入れ替え、配管を洗浄する

これらを実施することで、光熱費のムダだけでなく、衛生トラブルや機器の故障を未然に防ぐことができます。

エコキュートの光熱費を節電するには?

普段の使い方を見直すだけで、エコキュートの光熱費は意外と簡単に節約できます。たとえば、夜間の電力を使う契約に合わせて「深夜のみ沸き上げモード」にすることで、日中の高い電気料金を回避できます。
また、タンク容量が大きすぎると不要なお湯まで沸かしてしまうため、家族人数に合った容量にするのも節電のポイント。さらに、ふろ自動や追いだき機能を多用しない、適切な温度に設定する、定期的なフィルター掃除を行うなど、ちょっとした工夫で大きな効果が得られます。

まとめ

まとめ

エコキュートは便利で省エネ性能の高い設備ですが、「使わない期間」の管理こそがトラブル予防と節電のカギです。ただ放置しておくのではなく、機種ごとの休止設定を活用し、必要に応じて水抜き・通電管理・凍結対策を行うことで、光熱費のムダを防ぎ、衛生面や安全面も維持できます。また、再使用時にはタンクの湯の入れ替えや配管洗浄を忘れず、異常がないか確認することが、安心して再開するための重要なステップです。

長く快適にエコキュートを使い続けるためには、日々のメンテナンスだけでなく、「使わないときのケア」こそが最も重要なのです。このコラムを参考に、次の旅行や出張前には一度設定や対策を見直してみてください。

弊社は全国対応で、住宅リフォームを中心とした各種サービスを提供しております。
経験豊富なアドバイザーが無料で現地調査を行い、お客様のご要望やお悩みに沿った最適な施工プランをご提案いたします。大規模な改修から小さな修理まで、精鋭の営業スタッフと熟練の職人チームが一丸となって、迅速かつ丁寧に対応いたします。

また、太陽光発電や蓄電池、エコキュートをはじめとした省エネ設備の導入や光熱費削減につながる断熱リフォーム、環境負荷の少ない住宅づくりにも力を入れております。これからの時代に欠かせない“エコリフォーム”をお考えの方にも、しっかりと対応可能です。

  • 修理できるのかを知りたい…
  • 外壁塗装の仕上がりイメージがつかない…
  • 火災保険を使える修理なのか知りたい…
  • 雨漏りしていて困っている…
  • 屋根の老朽化が気になる…
  • カビや結露が発生しやすい…
  • 光熱費を抑えたいので断熱リフォームを考えている…
  • 電気代が上がってきたので、太陽光発電や蓄電池を検討している…
  • エコキュートの使い方や買い替え時期に悩んでいる…
  • 省エネリフォームの補助金について詳しく知りたい…

このようなお悩みをお持ちの方は、まずはお気軽に無料の現地調査をご依頼ください。
リフォームも、エコも、お住まいのことならすべて弊社にお任せください!

お問い合わせはこちら

関連する記事

  • 関連記事がありません。
  • よく読まれている記事
    修理した屋根

    屋根を修理するときの費用相場は?業者の選び方と費用も解説

    火災保険の選び方のポイント

    火災保険の選び方は7ステップ!マンション・戸建て別ポイントも解説

    修理で綺麗になったテラス

    テラスの修理が必要なサインは?傷む原因と修理方法や費用を解説

    検索
    CONTACT
    お問い合わせ

    「まず、何から始めればいいの?」「相談できるお店を探したい」など、
    リフォームに関するご質問はお気軽にご相談ください。

    お問い合わせはこちら

    お電話でのお問い合わせ

    050-5838-0470 受付時間 / 10:00~19:00 ※年末年始を除く
    line

    LINEでのお問い合わせ

    LINE公式アカウントにて
    随時承っております。

    arrow arrow